~古民家・定年・集いの場~「やたいさんのコテツの部屋」

◆10年程前「私の夢:集いの場をどう作るか」というブログを行っていました。夢は達成されていませんが、これまで行ってきたことや、今後の取り組みなどを、時事的なものと絡めて記していきます。コ(古民家)テ(定年)ツ(集いの場)がキーワード。

◇「幸茶店(こうさてん)」(旧吹上町:鴻巣市)

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◆「幸茶店(こうさてん)」は9年ほど前にできた、旧吹上町の1000人程の団地の一角にあるコミュニティカフェだ。隣にはもともとサービス付高齢者住宅を障害者のケアホームや保育所、障害と高齢のデイサービス等になっている吹上富士見共生プラザ「風の街こうのす」があり、コミュニティカフェとしての立地は良い所だ。

◆当初10時30分集合で、開設者の打越紀子さんに説明を聞いた後、ここで会食をして、午後次のコミュニティカフェ音音(おとね)に移る予定であった。

しかし、前日に新型コロナ専門家会議が第3波への警鐘(主たる都道府県でステージ3)を鳴らしたこともあり、急遽会食は中止となり、13時からの見学となった。先ずは、ここまで来てくれた私達をねぎらい歓迎する、打越さんのウクレレの演奏で説明会は始まった。普段のイベントの雰囲気が伝わってくる。

◆ここは、打越さんの生協、まちづくり、子育て支援、町議員の経験等から生協のクラブルームという「たまり場」を経て、新たにこの店舗型住宅を購入した。「このような場所が欲しい~」とずっと話続けてきたことが、結果として夢を実現させることになったという。

◆それまでの活動から、コミュニティカフェ構想に賛同する仲間を集い、準備会とメンバー募集を行った。「この指とまれ」に対し約10名が参加してくれた。事業の形態として「ワーカーズコレクティブ」という形態をとった。これは、地域に暮らす人たちが生活者の視点から、地域に必要な「もの」や「サービス」を市民事業として事業化し、自分たちで出資し、経営し、労働を担う雇われない働き方の組織であるという。

◆基本理念としては、①ワーカーズコレクティブは、自立、自由、民主主義、公正、平和の理念に基礎を置く。②お互いさまの助け合いの気持ちと、相手を尊重する正直な態度を大切にする。

◆原則として、①仕事を起こし、良い仕事をはってんさせる。②自立、共同、連帯の文化を職場と地域に広げる。③職場と地域の自治力を高め、社会連帯経営を発展させる。④持続可能な経営を発展させる。⑤人と自然が共生する豊かな地域経済を作り出す。このワーカーズコレクティブ基本理念と原則は、賛同することが多いが、具体的にはどのような形になるのか、出資や賃金などの面ではどうなっているのか、もっと学ばなければと思う。

◆飲食サービス事業から開始し、子育て支援事業、交流促進事業、福祉事業等を展開してきた。現在の収入で一番多いのは福祉事業(障害者総合支援法と法外サービス)とのこと。他にも、わいわい夕食会(こども食堂)、くるくる広場、ぶくぶく交換会等の企画も盛り沢山である。北鴻巣に第二の幸茶店(こうさてん)の話も出ているらしい。

◆自分の目指すコミュニティカフェに近い形のコンセプトで参考になる内容であり、今後も教えを請いたい場所である。