~古民家・定年・集いの場~「やたいさんのコテツの部屋」

◆10年程前「私の夢:集いの場をどう作るか」というブログを行っていました。夢は達成されていませんが、これまで行ってきたことや、今後の取り組みなどを、時事的なものと絡めて記していきます。コ(古民家)テ(定年)ツ(集いの場)がキーワード。

◆源流からの贈り物

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昨日、山里文化のNPOの源流の森の整備活動にに参加してきた。

人手不足で、杉山の手入れができなくなった山林を支援することで、本来の広葉樹林の山林に戻す活動だ。
簡単に森林保存といっても、大変な労力と時間がかかる作業である。

山の尾根の右手には、樹齢8年ほどの桧が整然と植えられ、3~4mで、幹の太さ10~15cm。
あり程度の樹林の形が見えてくるまで10年。
伐採した杉山に、この土地の元来種である広葉樹を植える。
一次林は藤などのつる性植物や笹などが繁茂しやすいので、下刈も重要な仕事。
人の手が入らなければ、里山として活かせる広葉樹林にはならない。
これまで既に、ブナ、ナラ、クヌギ、トチ、エゴ、ケヤキ、山桜等7種類の広葉樹の苗木800本を
植え付けている。

そのうち何割かは、根付かなかったり、鹿の被害にあったりで、枯れていってしまう。
この日の作業は、下草刈と、鹿の被害防止ネットの補修。
それと、今日のメインは、水源からホースを引いて、作業拠点に水を引くことだ。
取水場を作り、起伏ある地形を計算し、ホースが分からないように埋める。
そして、150mの距離を流れてきた水が、竹の筒先から水が出た時は、感動ものであった。
源流から山頂まで、20m位であろうか。それ程の山の容積があるわけではないのに、水源からの
水はこんこんと沸いている。

降った雨が地面に吸い込まれ、地盤を伝って流れて、水源になる。
雨はこんなにも山に、大地に水を与えてくれているのか!
山の保水力とは、考えれば考えるほど、不思議で偉大である。
水源の森に感謝。