~古民家・定年・集いの場~「やたいさんのコテツの部屋」

◆10年程前「私の夢:集いの場をどう作るか」というブログを行っていました。夢は達成されていませんが、これまで行ってきたことや、今後の取り組みなどを、時事的なものと絡めて記していきます。コ(古民家)テ(定年)ツ(集いの場)がキーワード。

◇「NPO法人パレット」

月曜のの「コミュニティ・カフェ」研究会は、新宿区戸山団地などで新宿区との協働事業である
「ほっと安心カフェ事業」を行っている「介護者サポートネットワーク・アラジン」の牧野史子
さんと、目黒区で知的障害者ノーマライゼーションを目指し、就労支援や地域生活の支援を
行っているパレットの代表である谷口奈保子さんの話を聞くことができた。

パレットは、渋谷区の「えびす青年青年教室」に集うボランティアの有志が、1983年に「たまりば
パレット」を作ったのが始まりだ。その後「おかし屋パレット」(働く場)「レストラン&バー
パレット」(働く場)「えびす・ぱれっとホーム」(生活の場)「ぱっれと・インターナショナル
ジャパン」(国際交流・支援)「ぱれっとの家いこっと」(生活の場)等、この30年間に展開している。

「おかし屋パレット」ができた当時、知的障害者がクッキーを作り、とても評判が良いということで
かなり話題になっていた。
思えば、福祉的な就労としての福祉作業所は沢山あったが、本格的な就労の場としての食品加工の
仕事は、当時画期的であった。
21年度の実績は焼く2380万の売り上げがあり、給料も平均58000円が払われている。

地価が高く、競争相手が多い「渋谷」という都心で20年以上も実績を積み重ねてきた功績は大きい。
パレットの中心で代表でもある谷口奈保子さんの目指すところは、障害がある人でもない人でも、
生まれ育った街で、あたりまえの生活をおくることができる:ノーマライゼーションである。

お題目でなく、何より実践してどんどん展開していっていることが素晴らしい。
このようなパワーを、是非、身に付けたいと思う。