~古民家・定年・集いの場~「やたいさんのコテツの部屋」

◆10年程前「私の夢:集いの場をどう作るか」というブログを行っていました。夢は達成されていませんが、これまで行ってきたことや、今後の取り組みなどを、時事的なものと絡めて記していきます。コ(古民家)テ(定年)ツ(集いの場)がキーワード。

◆「コロッケカフェふれあい」(さいたま市岩槻区)

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◆「コロッケカフェふれあい」は藤野信行さんが主宰するコミュニティカフェである。彼は国立リハビリテーションで13年ほど心理職として働き、その後大学勤務を経て、60歳で退職後NPO法人親子ふれあい教育研究所を立ち上げ、地域の軽度知的障害児や発達障害児の相談から開始した。

◆当時の事業は「交通整理」が中心で、相談を受け、その内容やニーズにより、彼の人脈により、精神科の医者や精神保健福祉士教育委員会等へつなげることが中心だった。相談事業を行っていく中で、(発達)障害児の相談ニーズというより、引きこもりの相談や、放課後児童クラブの職員のメンタルヘルス等のニーズが増加してきた。更には、「こんな場所が欲しい」という声に応えてカフェを開設すると、子どもの相談より、高齢者の相談が増えてきたという。

◆現在は、週3日(水木金)にランチタイム(11:30~14:30)喫茶タイム(13:30~日没)を中心に、土日は岩槻人形劇場風船座という、人形劇の体験などが出来る企画を行っている。週3日には、スタッフとして高齢者が交代でお手伝いに来てくれる。お客さんも、彼女たちの友達や、活動しているサークルの仲間などが、1日10人位立寄ってくれるという。

◆元大学教授らしく、店に来る高齢者を観察していて、元気な女性が大変多い事に気が付く。彼はその秘密を探べく「シニアの若さと健康の秘訣プロジェクト」を立ち上げ、男性が何故地域の中で元気がないのか、ここに来る女性陣は何故実際より若く元気なのかを考察する。

◆その結果は、①忙しさと好奇心があること。②遊び心とおしゃれをするゆとりがあること。③趣味や仕事に限らず、周囲から認められ、活躍する場があること。という結論を導く。男性は仕事をやっているうちは良いが、退職した後、することが無くなると、居酒屋に行く以外、人に会うことも外に出ることもしなくなるとはよく聞く言葉だ。家では、朝飯を食べた後、「今日の昼ごはんは何?」と関心事は3食食べる事だけになるとは悲しい事である。これでは人間すぐに呆けていってしまう。

◆やはり、やることがあって、予定を入れ、人に会い、そのためには身支度をし、よく見られたい(おしゃれ)気持ちや遊び心はとても大事なことなのだ。コロナの時代、外へ出ることがなかなかできない人も増えている。そんな時だからこそ、サードプレイスは必要なのだ。