~古民家・定年・集いの場~「やたいさんのコテツの部屋」

◆10年程前「私の夢:集いの場をどう作るか」というブログを行っていました。夢は達成されていませんが、これまで行ってきたことや、今後の取り組みなどを、時事的なものと絡めて記していきます。コ(古民家)テ(定年)ツ(集いの場)がキーワード。

◆シネマ・チュプキ・タバタ(東京都北区)

◆シネマ・チュプキ・タバタという東京都北区の田端にある、小さな映画館を知っていますか?
◆ここは、バリアフリー映画館で、視覚障害聴覚障害者も楽しむことができる映画館です。
物理的な段差解消やバリアフリートイレは当然として、聴覚障害者のための字幕はもちろん、視覚障害者のための説明用のイヤホーンや音を振動として伝える抱き枕のような工夫も整っています。また、声を上げてしまったり、動いてしまう知的障害者発達障害の子どものために、個室から映画を鑑賞できる空間もあります。小さな赤ちゃん連れのお母さんでも、安心してみることができるわけです。
◆見た映画は「瞽女(ごぜ)」。最期の瞽女(ごぜ)と言われる、小林ハルさんの半生を描いた映画です。「みなの長瀞探検隊」の一番大きなイベント「みんなの皆野ノスタルジア」で、ヨシノリ先生とジョイントしている広沢里枝子さんは、瞽女(ごぜ)唄を継承している唯一の視覚障害者でもあります。
◆現在は実際の瞽女(ごぜ)さんはすたれてしまったわけですが、日本の歴史の中における、視覚障害者の歴史と文化の一ページを担っていた方たちです。近世にはほぼ全国的に活躍し、20世紀には新潟を中心に、北陸地方などを転々としな旅芸人の事を言います。楽しみの少ない貧しい山村の人達に娯楽でもあり、各地方の土産話なども情報として重宝されたようです。
瞽女(ごぜ)の修行の厳しさもさながら、「良い人と歩けば祭り、悪い人と歩けば修行」と小林ハルさんが残しているように、山村の人達に多くの楽しみを提供していた日の当たる反面、「修行」いう言葉では言い尽くせない、辛い事も多くあったことを伺わせました」
瞽女(ごぜ)唄は口承芸能であり、彼女達の伝聞した当時の社会に生きる人々の気持ちや、彼女たちの悲しみ等、生の言葉が込められている文化でもありました。

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