◆商標登録としての「コミュニティ・レストラン」
「コミュニティ・レストラン」は「コミュニティ・カフェ」のレストランの部分を
拡大したものとも捉えることができる。
『コミュニチィ・レストラン』世古一穂編著(日本評論社)によると、「コミュニティ・レストラン」
には5つの機能を包含しているとする。
①人材養成機能
・NPOとしてレストランを運営するための人材を育成する。
②生活支援センター機能
・高齢者や子育て支援などのグループや支援の拠点となる。
③自立生活支援機能
・一人暮らしの高齢者や障害者の「食事」という観点からのの支援の場。
④コミュニティセンター機能
・地域の人のたまり場、役立つ情報提供の場。
⑤循環型まちつくり機能
・エコクッキング、「地産地消」「身土不二」「旬産旬食」「一物全体」という考えで地域と連携。
この「コミュニティ・レストラン」は、2004年に商標登録され、これらのコンセプトを守るために
共有財産化されているのだという。
ある意味では、「コミュニティ・レストラン」もブームとして、上記の5つの機能がない
のに、「コミュニティ・レストラン」を名乗るところが出てきたからだろう。
「コミュニティ・カフェ」は、「コミュニティ・レストラン」と一部を共有しながらも、
かなりゆるやかな概念である。
このすぐ隣にある言葉が、「商標登録」というところに、面白みを覚えた。