◇子ども食堂「ぽっかぽか」(蕨市)
◆同じく、蕨市の新妻朋子さんが始めたこども食堂。「子どもの貧困」という事が言われ出して既に10年以上が経つだろうか。以前は、今の子どもは物には溢れているが、核家族化の中で、家族関係や人間関係における愛情や精神的には貧困であるという、流れが中心であった。それが、三食をまともに食べることができないような、経済的貧困に該当する子供が7人に一人というデータが出されている。
◆このような事を背景として、子ども食堂は全国に広がった。埼玉県は子ども食堂の支援の組織化が進んでいる県で、食品を回収し蓄えておくフードバンク、それを地域の拠点に運ぶフードドライブ、地域の拠点の子ども食堂やフードパントリーと流れができている。しかし、コロナ禍の中人が集まる事への自粛ムードが、全国の子ども食堂の開催に二の足を踏ませている。集まって一緒に食べることができないのなら、テイクアウトや食材の配布を行うフードパントリー事業の需要が増えてきた。
◆新妻さんは言う。「コロナの感染も心配だけれど、同じくらい子どもたちも心配だ。子どもたちは、これまでの日常を奪われて、ずっと我慢を強いられている」「こんな時だからこそ「居場所」が必要なのでは」他にも、会場の貸し出しができない。食材の寄付は、多くの使う予定だった給食などが余っている等々・・このような課題を仲間で考え、ウィズコロナに対応しながら、できることを工夫して行っていることに、力をもらった気がした。
◆話を受けての演習が30分程あったが、先日の「子ども向け俳句教室」で参加してくれた中学2年生からの意見も踏まえ、どのように「みんなで作るリルの家」の柱のひとつ、将来子ども達が自分の郷土に誇りを持てるような街づくり」を考えていきたい。
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