~古民家・定年・集いの場~「やたいさんのコテツの部屋」

◆10年程前「私の夢:集いの場をどう作るか」というブログを行っていました。夢は達成されていませんが、これまで行ってきたことや、今後の取り組みなどを、時事的なものと絡めて記していきます。コ(古民家)テ(定年)ツ(集いの場)がキーワード。

◇プレイパーク「どろんこの王様」(蕨市)

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◆今回の「コミュニティカフェ開設講座」の講師は、蕨市でプレーパーク「どろんこの王様」と「子ども食堂ぽっかぽか」を行っている新妻朋子さんだった。新妻さんは、福岡県の出身、結婚して蕨市に居を構えたが、地域には知り合いが誰もいない。そこで、地域の中で何かできないかと始めたことが、点字サークル「あじさい」の活動の仲間入りだだった。活動もしながら、出産と子育てをしていく中で、仲間に助けられたことが沢山あったという。この体験が、地域の子どもの居場所づくり=プレイパークへと発展する。

◆プレイパークは規制の何かと多い公園の枠を打ち破る試みで、「自分の責任で自由に遊ぶがモットー」で、40年程前から世田谷区の羽根木公園から始まった。現在は全国に400~500カ所に広がったとのこと。私の職場の前にある公園でも、毎週月曜日がプレイパークになっており、自由に穴を掘ったり、火を起こして焼き芋やマシュマロを焼いて食べたりと、皆が活き活きと遊んでいる様子を見ており、時々ご相伴に預かることもある。

◆現在の子ども達は、ゲームなどの物にはあふれているが、「(危険なので)ここで遊んではいけない」「公園ではボール遊びをしてはいけない」等ブランコなどの遊具も撤去されている所が多くなってきた。おまけにコロナで、「1.5m以上近づいてはいけない」「大声を出してはいけない」等やたらと規制が多いのだ。私たちの子供の頃には、電子ゲームはもちろんなかったが、自然の中で子どもの興味のままに飛び回って遊んでいた。好奇心をやたら押さえつけられているのが、現在の子ども達の実際なのである。

◆プレイパークのルールとして、怪我や喧嘩は自己責任。イベントを持たないで、日常の遊びを子ども達が考えやりたい事をやるというふうに考えている。プレイリーダーや大人等がそこにはいるのだが、子ども達に指導するというスタンスは無い。自己責任と大人がある程度腹をくくる事も必要だ。大人が管理するものではない。

◆「声がうるさい」と苦情を寄せる近所との関係や、プレイパークとして公園を使用する」許可等が課題ではあるが、子ども達が活き活きと遊んでいる姿に、なごんでいるお年寄りも多い。公園に来たお年寄りが、昔の遊びを教えてくれたりするような交流も、そこにはある。

◆学んだこと:プレイパークという子どもの居場所は、誰でも共有できる「公園」という公共の場である。子ども食堂も、いつもそこに「子ども食堂」という場所があるのではなく、公民館や食堂の休みの日等を使って行う事が多い。今では有名となった「町の保健室」は、シャッター街の空き店舗前に机と椅子を置いて、興味を持った人が立ち話をすることから始めたのだと聞いた。「街中俳句ギャラリー」はそんなコンセプトが含まれている。