◆『死ぬ瞬間の五つの後悔』
◆死について語り合うカフェがアメリカでブームを起こしていると聞いた。背景の一つに『死ぬ瞬間の五つの後悔』という本がある。著者はブロ-二ウェアーさんという人生の最期を迎える緩和ケア病棟の介護職として患者に寄り添ってきた方だ。
◆「死ぬ瞬間の5つの後悔」とは、①「自分に正直な人生を生きればよかった」②「働きすぎなければよかった」③「思い切って自分の気持ちを伝えればよかった」④「友人と連絡を取り続ければよかった」⑤「幸せをあきらめなければよかった」だという。
◆死の間際になって、自分の人生を後悔したとしても、ありのままの自分を受け入れ、許すことで、心の平安を手に入れられるという。◆登場する患者のほとんどは、自分にはもう時間が残されていないことを知っている。患者たちが彼女に胸のうちを明かすのは、彼女独自の経験によって培われた傾聴力と人間性によるのかもしれない。やがて患者は後悔している自分を許し、受け入れることで、穏やかな気持ちを取り戻し、最期のときを迎える。人生の最期そのように迎えられることは、とても大事なことだと思う。
◆とはいえ、後悔しない人生を歩くためには、今の自分の心に正直に生き、すべての幸福に感謝することが大事だと思う。