~古民家・定年・集いの場~「やたいさんのコテツの部屋」

◆10年程前「私の夢:集いの場をどう作るか」というブログを行っていました。夢は達成されていませんが、これまで行ってきたことや、今後の取り組みなどを、時事的なものと絡めて記していきます。コ(古民家)テ(定年)ツ(集いの場)がキーワード。

◆弱さの絆を育む

1月20日朝日新聞オピニオン欄に、「孤族の国」がテーマにされていた。
僧侶の中下大樹さんという方と、みずほ情報総研主席研究員の藤森克彦さん、
社会学者の上野千鶴子さんの3名が意見を寄せていた。

上野千鶴子さんは東大大学院教授、専門は社会学と女性学、ジェンダー研究では、
日本で第一人者だ。以前ブログでも記した『おひとりさまの老後』の著作者でもある。
ここでも「男よ素直に弱さを認めよう」と一貫した論調は明快。
25年前には50歳の男性非婚率が1~3%だったのに、19年後には29%になるとなると、
「つながる」能力にハンディのある男は、「個族」になったとたんに「孤族」となる。
「共助けネットワークの女性たちは、家族や地縁というネットワークを持たない『弱者』
と自分の弱さに気が付いたとき、趣味や生協などの活動を通じて、血縁や地縁に変わる
つながり、助け合いの仕組みを作ってきた」「北海道浦河町の『ベてるの家』の精神障害者
たちは、メンバーが自分の病名を自らつけて周りに公表し(妄想大会)、それを互いに
知ることで『弱さの絆』を育み、頼りあう関係を築く。こうした技法は今後全ての人に
必要となるだろう」