~古民家・定年・集いの場~「やたいさんのコテツの部屋」

◆10年程前「私の夢:集いの場をどう作るか」というブログを行っていました。夢は達成されていませんが、これまで行ってきたことや、今後の取り組みなどを、時事的なものと絡めて記していきます。コ(古民家)テ(定年)ツ(集いの場)がキーワード。

◆孤族の国

今日の朝日新聞のトップに目を奪われた。連載記事の前振りで、「孤族の国の私たち」という
タイトルが掲載されていた。

 「社会の形が変わっている。恐るべき勢いで。」トップから切り出している。
「普通の家族」という表現が成り立たないほど単身世帯が急増しているというのだ。

>「単身世帯の急増と同時に、日本は超高齢化と多死の時代を迎える。それに格差、
>貧困が加わり、人々の「生」のあり方は、かつてないほど揺れ動いている。
>たとえ、家族がいたとしても、孤立は忍び寄る。
>個を求め、孤に向き合う、そんな私たちのことを「孤族」と呼びたい。家族から
>「孤族」へ、新しい生き方と社会の仕組みを求めてさまよう、この国。
> 「孤族」の時代が始まる。
連載のタイトルは「孤族の国」である。

今回の国勢調査では「一人世帯」が「夫婦とその子どもからなる世帯」を初めて逆転
する予想がされている。
10年後の2020年には、死亡が出生の倍になり、20年後の2030年には独居が4割に迫ると
されている。
特に40歳代から孤独死のリスクが高まり、単身男性には特に孤立している状況が顕著。
記事の結論として、「意識と政策を変えるとき」と主張している。

日本は地縁や血縁に縛られない、個を伸びやかに発揮できる社会を目指した。
問題なのは、日本が「個人を単位とする社会」へと変化してきているのにも関わらず、
政策も人々の意識もまだ昭和/高度成長記にとどまっている事ではないか。
「家族依存社会」はもはや通用しない。誰もが「孤族」になることを前提に、新しい
生き方や政策を生み出すしか道はないと述べている。

「コミュニティ・カフェ」がここ数年で3万を越える数字になっているのは、こんな背景がある。

※一部、朝日新聞から引用