◆「山里の記憶展」
日曜日、秩父郡皆野町の「むくげ自然公園」に幻の福寿草・秩父紅(ちちぶべに)と、黒沢和義さんの
「山里の記憶展」を見に行って来た。
残念ながら、肌寒い曇天の空の下では、福寿草の花は開いていなかった。
それでも、蝋梅やマンサクの花が満開で、公園内は甘い香りが満ち溢れていた。
この冬は記録的な寒さだったが、やはり春は間近まで来ているのだ。
黒沢さんの「山里の記憶展」も早3回目。これまで98人の取材を行なっている。
昭和の時代までは、秩父の山村で当たり前に行なわれていた、山村の生活を丁寧に取材し、
イラストを中心としたレポートにまとめている。
一人ひとりの表情がとても生き生きしており、その人の個性が浮き出る言葉を添える。
まさに、そこにその人が実際にいて、語りかけてくるような錯覚に陥る。
また、細かなイラストによる、生活の知恵の説明が、実に、見て読んでいて面白い。
会場には、『面影画・私はここにいます』の本も置いてあったが、「山里の記憶」の取材経験が、
そのまま生きているのを感じる。
来週は3.11からまる一年。丁度会場に訪ねてきた「うらべにさん」のコーディネートもあって、
急遽、黒沢さんの陸前高田でのボランティア活動を語る会「3.11を想い、そして未来へ・・」
というイベントを行なうことになった。
今年の3.11をどこで過ごすか・・・決して忘れてはいけないこの悲劇。
そして、今私達は何をしなければならないのか?
改めて、悼み想う、時と場所に、コミットメントしたい。
東松山とむくげ自然公園、どちらに参加しようか、悩みが増えてしまった。