~古民家・定年・集いの場~「やたいさんのコテツの部屋」

◆10年程前「私の夢:集いの場をどう作るか」というブログを行っていました。夢は達成されていませんが、これまで行ってきたことや、今後の取り組みなどを、時事的なものと絡めて記していきます。コ(古民家)テ(定年)ツ(集いの場)がキーワード。

◆さいたまスーパーアリーナが避難所に

昨日、震災後初めて大学生の娘が帰省し、元気そうな顔を見て、ほっとした思いがした。
神奈川県西部で一人暮らしをしている娘も、3月11日は大変な一日だった。
小田急線内で地震にあい、電車はその後完全ストップ、車内から近くの駅まで誘導され、
それから3時間程の時間をかけて、住んでいる駅まで、たどり着いた。
着いてからも、停電で真っ暗な中、携帯での情報のみで夜中に電気が復帰するまで、
一人で、寒く、心細い思いだったに違いない。

元々帰省の理由には、成人式の着物に関する打ち合わせの予定があった。
今日、打ち合わせを終えた後に、家族で埼玉スーパーアリーナに足を運んできた。
駅を降りると、多くの人が物資を両手に抱えて運んでいる。「ボランティア」と書かれた
ガムテープを腕に貼った人が、義援金の募集や、アリーナへの誘導をしている。

アリーナの入り口辺りには多くの人がごった返しており、ダンボールなどで作られた
看板や張り紙等で情報の掲示がされている。
イベントがある時とは違う、緊張感と混沌とが交じり合い、全体像が分かりずらい。

張り紙を頼りに、色々と情報を集めてみると、ボランティアステーション、物資の受付窓口、
震災支援ネットワーク(ニーズと社会資源を結びつける部署)、各チーム(看板作成、
案内誘導、募金、沐浴対応、子供相手のボラ、家庭での受入れ、医療、介護等)に分かれているようだ。

インターネットでもまだ物資やボランティアの受入れなどの情報が示されていなかった。
昨日から開設された事もあり、現場でもまだまだ全体の情報や組織が整理されていない
ようであった。
ボランティアの受入れは、朝9:00から9:30の間(医師、看護師、カウンセラーは
随時)、物資の受入れも、4:00には終了。
連休ということもあって、かなり多くの人がボランティア希望で集まっており、いかに
その場で組織化し、ニーズと結びつけて、効果的に物事を進めていくかが、大きな課題
だと感じた。
その場でテキパキとコーディネートできる手配師のような役割の人が重要だと思った。

その間も、5台位のバスが到着し、マスコミなどもその様子を伝えてようと構えており、
更に緊張感が増した。

結局、家族で募金をしただけで、帰ってきたわけだが、7時のニュースで、福島県双葉町
原発のある町)が役場そのものをさいたま市に移転し、多くの住民も非難してきている事を
初めて知った。

このような場合大事なことは、3点とのこと。
①避難所を設置する協力自治体側が迎えにいくこと
②町の地区や避難所単位でまとめて受入れすること
③被災地の町の情報も随時提供すること

スーパーアリーナでの受入れは今月31日までで、その後の受け入れ方は未定との事だった。