~古民家・定年・集いの場~「やたいさんのコテツの部屋」

◆10年程前「私の夢:集いの場をどう作るか」というブログを行っていました。夢は達成されていませんが、これまで行ってきたことや、今後の取り組みなどを、時事的なものと絡めて記していきます。コ(古民家)テ(定年)ツ(集いの場)がキーワード。

◆東松山震災ボランティアティアの会

10日(金)の夜から12日(日)にかけて、東松山震災ボランティアの会のツアーで、宮城県
東松島市にボランティアに行ってきた。
東松山震災ボランティアの会は「まちカフェ」を立ち上げた松本浩一さんが代表となっている、
民間のボランティアの会である。
4月からこれまで、5回のバスツアーを企画し、のべ120名以上のボランティアがこのツアー
に参加している。
この会発足の経緯は、こちら埼玉で教員をしていた人が、退職後に東松島の養護施設に関わっており、
そのつながりで、松本さんが発起人となり、東松山での災害支援が始まったとのこと。

このような災害ボランティアのツアーは各地で立ち上がっているが、「市民でないと参加できない」
等の条件も多く、有志ある人がボランティアに参加しようとしても、意外と近くにマッチする
ツアーがない。
今回のツアーには、20人のうち7人は市内の人達だったが、あとは近隣の市や町、遠くは東京都
北区や荒川区群馬県の藤岡からも参加していた。
これらの参加者は、新聞の記事や、インターネットの検索で「東松山震災ボランティアの会」まで
たどり着いた人達だ。

自治体や社会福祉協議会が中心になり、企画されているツアーは比較的多いが、自治体のレベルで、
民間が中心となっているツアーは珍しい。
前者を「公のボランティア」というのに対し、後者は「民間のボランティア」というらしい。
私は、ボランティア=民間という印象だったので、「公のボランティア」という言葉に違和感を持った。
しかし、話を聞くと「なるほど」とその違いに納得。
「公のボランティア」は、参加者に対して行政責任などが問われるので、余り無理をさせられない
のだと言う。
一方、「民間のボランティア」は有志にかられて、自己責任で動いているので、「公のボランティア」が
入らない所に入る、時間もきっちり活動する等、ハードな面が強いのだ。

他のツアーに参加していないので、単に比較はできないが「東松山震災ボランティアの会」は、
特徴ある会であると感じる。
それは、リーダーや世話役として参加している人達の雰囲気からも分かるのだが「民間のボランティア」
の側面が色濃く出ていると思う。
それが、5回のツアーに継続されることで、被災地の信頼やネットワークを育て、多くのリピーターを生んでいるのだ。