~古民家・定年・集いの場~「やたいさんのコテツの部屋」

◆10年程前「私の夢:集いの場をどう作るか」というブログを行っていました。夢は達成されていませんが、これまで行ってきたことや、今後の取り組みなどを、時事的なものと絡めて記していきます。コ(古民家)テ(定年)ツ(集いの場)がキーワード。

◆「公共性」と「リローカルゼーション」

昨日、仕事の関係で、拓殖大学の長坂寿久教授のお話を聞く機会があった。
「協働と公共性と地域(ローカル)について」というテーマだった。
「公共性」と「リローカルゼーション」という言葉が、印象に残るキーワードだった。
先ず、日本の文化や歴史の中には「公・私」の2元論しかなく、その中間に当たる
「公共性」は不在だという指摘。
日本では「公」は天皇であり、政府であり、官庁であり、国家であった。
そのような枠を超えた、人類や地球、コミュニティ等は本来「公共」と言う。
急速に近代国家入りを目指した日本は、特に明治以降「公共」の部分も「公」に吸収されてしまう構造になってしまった。
しかし、ここに来て「公共益」を目指すNPOやNGO団体の登場で、やっと「公・公共・私」の3元論へと移行が始まったとする。
しかし、海外に比べると、まだまだ規模が小さく力不足であり、今後の発展が期待されるとしている。
なるほど、NPO法人は時代の要請を受けているのだ。