◆令和に息づく俳句の文化
◆我が家の近くのお寺での俳句会に参加して6年目になる。このお寺の境内に、句碑がたてられた。
この地区の俳句に関わる歴史は長く、芭蕉の4代後の弟子鈴木荘丹(1815年没)が、与野、平方、桶川、入間地方に居を構え、多くの弟子を育成したという。そのような背景もあり、戦前からお寺の周辺でも俳句会が盛んに行われていたとのことである。
◆昭和50年4月29日の「寺だより第1号」には、「書院落成を機に、以前の経験者の方々をお世話人とし、森田公司講師をお招きし、第一回勉強会を計画しました」(一部中略)とある。
森田公司さんと言えば、さいたま市を中心に活躍した、言わずとも知れた結社「かたばみ」の主宰者である。
◆当時のこの会には、現在の俳句会でもお世話になっている、元住職や古参の会員の名前も見ることができる。平成15年からの俳句会を経て、180回の句会を契機に、幹事を含め新しい会に生まれ変わった。今日は、コロナ禍でしばらくお会いしていなかった皆さんとの久しぶりの再会と、平成の会メンバーの句碑の完成お披露目の会でもあった。
◆私も幹事の一人を担うことになり、改めてこの地区での先人の努力と俳句の文化を引き継ぐことになった縁を、しみじみと感じている。