~古民家・定年・集いの場~「やたいさんのコテツの部屋」

◆10年程前「私の夢:集いの場をどう作るか」というブログを行っていました。夢は達成されていませんが、これまで行ってきたことや、今後の取り組みなどを、時事的なものと絡めて記していきます。コ(古民家)テ(定年)ツ(集いの場)がキーワード。

◆公と公共性の狭間で

昨日は、ある介護系の職能団体の会合に呼ばれて参加してきました。
呼ばれたというより、行政の立場として、質問に答えるという、ちょっと厳しいめぐり合わせでした。
案の定、職能団体としては、利用者の立場を代弁し、今の福祉行政では十分でない部分を、突きつけてくる。
私も、社会福祉士アイデンティティを持って仕事をしている一人でもある。
職能団体の言わんとすることも痛いほどよく分かり、かといって個人では打開することができず・・・・
本当に厳しい立場でした。
介護保険は制度としてはグローバリゼーション。全国共通で統一された縛られた制度。
しかし、公的な責任や実行は制度の運営にシフトし、実際の個々へのサービス提供の部分は民間による。
つまり、制度を実行する場面場面は、究極なローカリゼーションなのだ。
自治体で、高齢化率も異なり、社会資源の状況も異なり、インフォーマルな部分もかなり差が出る。
本来、介護とはローカリゼーションの観点で行うべきことなのに、介護保険というグローバリゼーションの
強力な枠が掛かっている。
「公共性」の分野に存在する、介護保険の現場で頑張っている事業者は、サービス提供の大変さと共に、
行政(公)とのギャップを強く感じているのだろう。
そのギャップを埋めることは、私に課せられた役目なのかも知れない。